Impression

ハンドリング
 

メルセデス足が復活した事を痛感したのが、このW203です。

 

 
 

ディーラーが代車にW203を出してくれました。

この車は何度か運転した事もあり、良さは重々わかっているのですが、再度、その良さを確認する為に、峠道を走ってみました。

峠道を走るとは言え、借り物の車ですから「攻める」と言う訳にはいきません。
走行は限界の5割程度で「流す」と言った感じなのですが、駄目な車はこの流す程度で既に悲鳴をあげてしまいますから、ある程度はハードな走行と言えるかもしれません。


久しぶりにドライブしたW203は、やはり、とても良いですね。

パワーをかけている時は弱アンダーステアを保ち、フロントに過重がある時はリアが張り出して弱オーバーステアに特性を変えます。

特に良いのが、ハンドリングがピタリと決まるところです。
一般的には、コーナー入口で最初にハンドルを切ると、その後に多少のステア修正を迫られる物ですが、W203ではそれが殆どありません。

サスが沈んでからも挙動が穏やかでとても安定しているので、後は、アクセル操作でフロントの流れる度合いを計りながら向きをコントロールできます。


勿論、サスが沈んでからのハンドル操作も難なくこなしてくれます。

特に、ハンドルを切り足した場合、フロントサスがさらに沈んだ瞬間からの回頭性が何とも言えず素晴らしいのです。

一般的な車では、このあたりの性能をタイヤで補っている事が多いのですが、W203は、必要以上の幅広なハイグリップタイヤを履いている訳でもなく、これらをサラリとやってのけます。


散々、褒めちぎって最後に言うのも何なのですが、この車で峠を走ってみての気に入らない点は、やはり、ブレーキでしょうか。

スポンジーでとても重いブレーキフィールは、お世辞にも良いとは言えません。

まぁ、これは、ステアリング・ダンパーが効いて戻りの悪いパワー・ステアリングと同様に、30分も運転すれば慣れてしまう事なのですが。


 
 
 
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