Owner's words

あってはならない事故
  
 

 
 

私は、「メルセデスは、絶対に人を傷つけない」と思っていたのですが、あってはならない事故が起こってしまいました。

手の甲に怪我を負ってしまったのです。

先日、クレームで前席パワーウィンドウの動作プログラムを更新したのですが、その後遺症で、ワンタッチ機能を動作させても、途中で挟み込み防止機能が誤動作して、窓が閉まらなくなってしまいました。

この対策については、笑って許せる「失笑」程度の認識だったのですが、これが後々、骨折に至る大事になろうとは思ってもみなかったのです。


その日も、いつもと変わらず、車をスタートさせました。
私がA200をドライブするのは週に1回程度なので、暫くの間、換気の為に4枚の窓を全開にして走ります。
そろそろ換気も済んだところで、ワンタッチ機能を使用して窓を閉めるのですが、相変わらず運転席の窓は挟み込み防止機能が誤動作し、半分だけ閉まった時点で止まってしまいました。

いつもの事なので、慌てず騒がず、再度、ワンタッチ機能を動作させ窓を閉めます。

その時、事故は起こりました。

たまたま、シートへの座り心地が悪く、お尻の位置を変えようとした瞬間、バランスを崩して右手でAピラーを掴んでしまったのです。


一瞬、「危ない!」と感じましたが、こんな時の為に「挟み込み防止」機能があるのだと不安はありませんでした。
しかし、その機能は動作すること無く、無常にも窓は私の手の甲をかなりの力でプレスしてしまったのです。

もう、激痛が走ってパニック状態です。

これの原因は、運転席(だけ)の挟み込み防止機能は、挟み込みを検知すると10秒間はその機能が動作しないという仕様の為です。

何故、そう言う仕様なのかは定かではありませんし、それにはきっと理由があるのでしょうが、その仕様の為に事故は起こってしまいました。

挟み込み防止機能をリリースするのであれば、いかなる状態でもそれが動作しなければ無意味であると思うのは私だけでしょうか?

最近のメルセデスは、安全に対する詰めが決定的に甘い気がします。
某クラスのブレーキ・システムについても、これだけリコールされ(未だに不具合を抱えていると噂され)るのは、安全に関する認識が(以前に比べて)かなり疎かになっている証拠だと思われます。

長い歴史の中でこれまで語り継がれてきたメルセデスの安全神話は、既に遠い過去の物なのかもしれません。


 
 
 
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