Impression

CVT(オートトロニック)
 

メルセデスが初めて造ったCVT、オートトロニックです。

若干の不満はありますが、思いのほか小気味よく走るし、まずまずなのではないでしょうか。

 

 
 

セレクタ・レバーは、縦方向にP・R・N・Dの4ポジション、横方向にマニュアル・モードの−・+ゲートがあります。

シフト・パターンは、通常のSモードと、マイルド運転のCモードがあります。
Sモードでは、回転数を高めに保ってキビキビと走り、Cモードでは、早めのシフトアップで回転数を抑えます。

ある程度のトルクがあるA200では、Cモードでグイグイ引っ張る走りがメルセデスらしくて気に入っています。

ちなみに、Sモードでは、ファスト・オフという便利な機能があります。
アクセルを素早く踏み込めば、ギア比を固定し素早く加速する事ができます。
高速道路等で、追越し車線をカッ飛んでいった車の追尾体勢に入る時などにとても便利です。
アクセルを緩めれば、ファスト・オフはキャンセルされます。

 


Dのポジションからセレクタを左右に動かせば、7速のマニュアル・モードとして動作します。

セミ・オートマですから、たとえ7速に固定していても、減速すればシフトダウンし、停止すれば1速に戻ります。

マニュアル・モードのキャンセルは、モード切替の「C/S」ボタンを押すか、「+」へ1秒以上固定、もしくは「+」へダブルクリックする事により行えます。
しかしこれは、キャンセル時は必ずモードが変わるか、シフトアップしてしまう事になるので、あまり良い仕様とは言えない様です。



このCVT(オートトロニック)、これまでに私が乗ってきたATでは考えられない動きをします。
これまでのATであれば、減速の為にアクセルから足を離せば、即座にシフトアップしていましたが、オートトロニックは、回転数を高めに保ってエンジンブレーキをきかせてくれます。

あと、急な上り坂で停車した場合、ブレーキから足を離せば後退してしまうところですが、オートトロニックは微動だにしません。

きっと、オートトロニック君が良しなに制御してくれているのでしょう。


 
 
 
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