Owner's words

世界最高のシート(構造編)
 
 

 

 

 
 
前回に続いてシート談義です。

ベロア地は体をシートに触れさせておけば抜群のサポート性を誇る事は前回書きましたが、実は、こういう状況ってムレ易いんですね。

しかし、W126(他モデルは知りません)はベロア地の下の素材が他とは違います。吸水性が良く撥水性も良いんですね。その材質が何であるかを正確には知りませんが、一説によると、ヤシの実の皮の部分だそうです(かなり、あやふや)。

そのおかげで、真夏の炎天下に駐車しておいた車のシートに腰掛けたとしても、ムレムレとは全くの無縁なのです。

なんだか、シートの素材ばかりに話が集中してしまいましたが、長時間座っても疲れない理由は、その構造にもあります。
一番の特徴は、座面の造りです。一般的な、鉄のフレームにウレタンを張っただけの作りではありません。

表現し難いのですが、台座に幾つかのバネを並べて、その上にベニヤ板を乗せた様なシートです。ですから、少しの体重移動でもシートが沈みます。おそらく台座に並べられた幾つものバネは硬さがそれぞれの位置で違うのだと思います。沈み方が絶妙に良く、かなりしっくりきます。このバネレートは、運転席側と助手席側でも違う様です。

W126のベロアシートに腰掛ける時は、まず、座面にお尻を深く下ろして、多少の体重移動で座面を馴らし(お尻の割れめがシートに食い込む様な感じ)、ゆっくりと背中を背もたれに吸いつかせます。

世界一素晴らしいシートは、苦痛な運転をとても楽しいものにしてくれるのです。
 


 
 
 
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